今回はコンサートのファンアートコンテストが開催されているので、コンサートのこぼれ話です。
5月12日（日）昼公演のIFストーリー「夢中説夢」の初期プロットを公開します。
主に自分用の初期プロットなので、文章が荒いのはご容赦ください。
実際の公演内容からは少し変わっている部分もあるので、その違いも楽しんでいただければ嬉しいです！
■運命
・テーマ：もしカラスが先に目覚め、記憶を失ったのがハクチョウなら
カラスが先に目覚めた場合、ツバメたちと行動するようになっていた。ペアを組むことを推奨されるものの、カラスはハクチョウの目覚めを待ちたくてツバメとの相棒を断る。ツバメもまだ相棒を失ったばかりだし。やがてハクチョウが目覚め、ペア相手がいないなら面倒をみてあげてほしいと紹介されるカラス。ハクチョウは覚えていないので初対面のような対応をする。カラスは忘れていることを知り、「いいんだ…あんたがあのくそ親父のことも海で死んだことも忘れているなら…」と今度こそそばにいることを誓う。記憶のないハクチョウは粗野ながら献身的なカラスの振る舞いに疑問を覚えつつ「あなたの料理の味、美味しいですね」と喜ぶ。そんなハクチョウにカラスは胸がいっぱいになる話。
■双子
・テーマ：もしふたりが双子じゃなくただの友達だったなら
スズメが学校に向かう。道中、エナガと合流する。ふたりは幼馴染だ。周りからは性格も興味も違うのに仲が良いことを褒められる。なにを褒められるのかよくわからない。勉強だってお互い苦手なものを教え合ったり一緒にいたずらしたりしている。比べられることもあるけど、そこまで嫌な気分にもならない。だって「最初からふたりは違う人間だから」。ただ時々違う家に帰っていくとさみしい。ふたりはもし兄弟だったら、きっともっとずっと一緒にいられたのに、と考える。
■共謀
・テーマ：もしふたりが元から知り合いだったなら
ツルとハチドリが生前出会っていたら。ろくでもない出会い方をしていて、ふたりは軽く犯罪に手を染めている同士で、そのまま互いの名前も知らぬままに分かれた。処刑前のハチドリの前に現れるツルは「また一緒に暴れたいでしょう？」と誘い出す。ハチドリもすぐに乗る。ふたりの手はもう汚れているから。ハチドリは最初からパーティが始まる前のように喜び、ツルもにこやか。地獄へハッピードライブをするようなふたりの物語。
■正邪
・テーマ：もしまだコマドリを殺す前のモズと出会っていたら
ツバメがお茶会の準備をしていたところに、たまたまモズが紛れ込んでしまう。モズ、まだコマドリは殺していないが監査班の仕事はしている状態（眼帯はない）。ツバメはもしかしてキミはと声をかけてお茶に誘う。モズは疲れ切っているが温かいお茶と甘いスコーンに惹かれてただ黙々と食べる。過去の話を振りつつ、ツバメが「随分疲れた様子だ」モズ「素直に言えばどうなんだい？血の匂いがするって」と嗤う。ツバメはモズを気にかけるが自分のペアを大事にしなよと立ち去る。ツバメの元にコマドリが現れ、ツバメはモズと会っていたことを「なんでもないよ」となんとなく秘密にしてしまう。
■支配
・テーマ：もし最初にカモメに刷り込んだのがタカだったなら
目覚めたときにたまたま居合わせたのがタカで、カモメはなにも覚えていないまっさらな状態で「あなたは？」と尋ねる。タカはつい「貴様の上司のようなものだ」言ってしまう。刷り込みのようにカモメはタカに懐き「あなたはわたしのお母様のようなもの」とまで。命令に従い、褒められることを喜ぶ忠犬のような、そういう立ち振る舞いにする。タカは次第に罪悪感に苛まれていき「貴様は私を憎んでいないのか」と「なぜ？」とカモメ。タカはカモメを元に戻してやると告げるが「あなたがいるなら別に記憶は必要ない。でもあなたが望むなら思い出してみせる」と健気に信頼を寄せ、よりタカを追い詰めてしまう。
最終的には文字数やら、なんやかんやで多少調整が入ったりしました。
もし幼馴染がこの回にいたら「もしふたりが出会うのが遅かったら（幼馴染じゃなかったら）」というテーマになるのかな？と考えていましたが、仲良くなるハードルが高そう…
今回はコンサートのこぼれ話？でした。
コンサートファンアートコンテストも楽しみにしています！